格安税理士のデメリットを考える

事前に知っておくべきポイント!格安税理士への依頼のデメリット

税理士とはその名の通り税金に関する専門家で、会社を経営する人にとっては必要不可欠と言っても過言ではありません。日本には税理士の職業についている人はたくさんいますが、一口に税理士といっても依頼をする上で必要となる費用などはそれぞれ異なります。中には格安で仕事を請け負う所もあって、少しでも費用を抑えたいと考えている人にとってこういう存在はありがたい物です。しかし、格安の税理士には費用が安く済むというメリットがある反面、いくつかのデメリットも存在します。

 

デメリットも考えましたが、メリットと表裏一体な感じですね。これを踏まえたうえで理解して契約すればトラブルになることもありません。資金的な余裕があれば、サービス向上のために値上げに応じることだってできるのですから。

 

格安税理士と契約するメリットと安さの理由

 

面談回数の制限

面談回数が少ないです。年一回とか、数ヶ月に一回とかが多いですね。私の前の税理士は年一回でしたが、毎月分くらいの顧問料だったのでやられたなぁとつくづく思いますよ。

 

税理士と契約をする時に会社に訪問してくれる回数を決めるのが一般的ですが、格安料金の場合はこの回数が少ないケースが考えられます。そのため、通常であれば行なわれる月次報告もされず、数ヶ月や半年の頻度での訪問というのも珍しい話ではありません。

 

その結果、節税策のアドバイスなど必要な相談をしたい時に自分で税理士の所まで足を運ぶことになってしまいます。

 

サービス内容の制限

請け負う業務が少ないですね。料金によっては丸投げすることができないときもあります。

 

税理士と契約をする場合、通常は記帳代行のような会計処理も仕事の一つに含まれているのに対して、格安料金で契約をするとこれらの業務を請け負ってくれないこともあります。もし、記帳代行の業務を請け負ってくれなければ当然自分の会社で行なわなければいけません。

 

さらに、出来上がったデータに関して目を通してチェックをしてもらうことは可能ですが、修正が必要になった場合に指摘はしてくれても修正作業までは行なってくれないのが実情です。

 

サービス内容が制限されるので対応に不満を持つ場合もあるでしょう。

 

これに関しては格安の料金なんだから仕方がないと言われればそれまでですが、安い費用での契約の場合、行なってくれる業務が必要最低限になってしまうことも少なくありません。

 

企業として欠かすことのできない資金繰りや、経営に関するアドバイスなどはこの必要最低限の中に含まれていないことが多く、これらの相談について別途費用を請求されることもあります。せっかく格安で利用ができても、これらの追加料金を支払うことで結果的に相場より高くなってしまうというケースは否めません。

 

 

経験値不足

税理士としての経験が少ない若手税理士が紹介されたり、会計事務所の職員が担当となるケースも多いです。

 

格安の料金で請け負っている事務所に依頼をすると、人件費を抑えるといった理由で新人の無資格職員を担当につけられることもあります。最小限の知識は持ってはいますが、税理士としての能力の違いは経験による所が多く、経験が浅いと臨機応変な対応ができないこともあるので注意が必要です。

 

おわりに

格安税理士のメリットも読んでみると、メリットデメリットが表裏一体だということがわかります。自分が税理士に何を求めるのかを考えないと税理士だってニーズをくみ取れませんからね。

 

格安税理士と契約するメリットと安さの理由
小規模法人や個人事業での税理士報酬費用相場の目安とは
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