どう違うの？税理士事務所と会計事務所を比較！
企業や個人の税金などのお金に関連する相談や業務を請け負ってくれる窓口として知られているのが、税理士事務所と会計事務所です。どちらも企業や個人によっては世話になっている人も多いようですが、ここで気になってくるのが事務所の名前による違いです。
資格が違うのか？
この2つの事務所の違いを知るうえで重要となってくるのが、それぞれの事務所を担当する税理士と公認会計士の業務の違いと言えるでしょう。どちらも国家資格として重要な役割を担っているのですが、それぞれが持っている独占業務の内容が異なっています。
税理士は税務代理を中心に、税務書類の作成や税務相談などが挙げられていて、確定申告の代理業務なども税理士が行っています。
公認会計士の場合は、企業が会計基準や金融商品取引法もしくは会社法などの関連する法律に違反していないかどうかをチェックする、監査業務を担当しています。
ここだけを見ると業務が大きく異なっているのですが、公認会計士の特徴として一定の条件を満たしていれば税理士として登録も可能である点です。そのため、中には税理士登録を行ったうえで税理士の業務を行っている公認会計士も存在します。
このように税理士と公認会計士は独占できる業務が大きく異なっているのですが、公認会計士は条件を満たしていれば税理士としての仕事も可能です。資格だけで考えると公認会計士は税理士の上位互換ですね。
名前が違うだけで中身は同じ
では税理士事務所と会計事務所の違いは何なのかというと、実は名称の違い以外には特別に大きな違いはないと言われています。
一般的には税理士事務所は税理士が開業して名乗っている事務所で、会計事務所は公認会計士が開業して名乗っている事務所だと思われがちです。
実際にはそのような区別はなく、税理士でも公認会計士でもどちらの事務所を名乗っても問題はないとされています。そのためそれぞれの事務所の業務内容も同じであるケースが多く、明確な違いはほとんどないのです。
会計士事務所は別物
ただし注意点として、会計事務所ではなく「会計士事務所」として開業されている事務所であれば、所長は公認会計士でなければいけないという決まりがあります。そのため会計士事務所であれば公認会計士の業務を行っている事務所だと判断できますし、税理士が会計士事務所と名乗ってはいけないと決められています。
おわりに
これらの点から税理士事務所と会計事務所に関しては明確な違いや区別は存在していないので、どちらを利用するかは所長や事務所の職員の国家資格がどのようになっているかで判断するのがおすすめです。
税理士事務所や会計事務所といえども運営責任者は税理士であることがほとんどなので、名前に惑わされることなく税理士や担当者の中身で契約先を探していきたいですね。
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